ジャゴケは名前の通りヘビのウロコのような見た目をした苔です。
森や山の湿った土上・岩上では大きな群落を作ることがあります。
また、市街地の中であっても神社などの湿った日陰で発見できることもあります。
苔類の中では比較的メジャーであり、見た目からも区別のしやすい苔です。
分類(※) | 苔類 ゼニゴケ目 ジャゴケ科 |
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育成場所 | 土上・岩上 |
日当たり | 日陰 (苔の育つ明るさを参照) |
湿度 | 中間~湿潤 |
育ち方 | 大きな群落を形成することもある |
科はしだ・こけ (新装版山溪フィールドブックス)に基づく
ジャゴケの特徴
ジャゴケは苔類の一種で、葉状体という茎や枝を持たない形態をとります。
ベチャッと地面や岩の上にくっついている感じの苔ですね。
ゼニゴケも葉状体の苔になります。
一方で、茎や葉の区別ができる苔は茎葉体と呼ばれます。
ジャゴケの葉には少し光沢があり、まるで蛇のウロコのような模様が見えます。
この「ウロコ模様」の中心部には気室孔と呼ばれる穴が空いており、中には気室と呼ばれる空間が空いています。
見た目が特徴的なこともあり、少し遠くからみてもジャゴケの区別は容易にできると思います。
ジャゴケの入手方法
市場にはあまり多くは流通していないため、入手したい場合には自分の手で採取するのが確実です。
自分で探す場合には、森や山の湿った土上・岩上を探すと見つかるかもしれません。
頻度は高くないですが、市街地に近い河川敷や花壇の中などでも見かけることがあります。
ただし無許可での苔の採取は違法なので、事前に許可を取るようにしましょう。
採取のための許可を取るにはこの記事も参考にしてみてください。
また、わずかではありますが一部の通販サイトでは取り扱ってはいるようです。
ジャゴケの見分け方
葉状体の苔で、表面には蛇のウロコのような見た目をしています。
特徴的な苔なので見分けるにはそれほど苦労しないはずです。
ジャゴケの雑学
ジャゴケの細分化
「ジャゴケ」とひとくくりに説明していますが、実はジャゴケと呼ばれる苔はさらに複数の種に分類できるとの報告がされています。
参考: 『日本の「ジャゴケ」は,形態が酷似した少なくとも3種から成り立っていること』
ジャゴケの香り
ジャゴケで調べてみると、香りに特徴があるという話を見かけました。
なんでもジャゴケを少し強めにこすると、松茸と同じ香りがするとか。
インターネット上では食レポをしている人までいますね。。。
ジャゴケの写真
写真右側に映る黒い組織は胞子体が朽ちた跡ではないかと思います。
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