【苔散歩】ウロコハタケゴケ

苔散歩

近所を散歩していたところ、歩道の植え込みにハタケゴケ科と思われる苔を見つけました。

市街地ではハタケゴケ科の苔はあまり見かけないような気がするのでちょっと嬉しいです。

マクロレンズで拡大してみると、葉状体の縁に白い組織(腹鱗片)がはっきりと見て取れます。

ウロコハタケゴケだろうと思われます。

ウロコハタケゴケは日本では2000年に初めて確認された苔(古木, 2000)であり、帰化種ではないかと報告されていました。
2000年の報告では埼玉県での発見例でしたが、2004年には東京、神奈川、千葉でも存在が報告されています。(古木, 2004)

2004年の論文では、ウロコハタケゴケが育成している環境は「他の草がほとんど生えていない日当たりの良い裸地である」と報告しています。
今回私が発見した環境も類似した環境なので、ウロコハタケゴケにとっては良い環境なのでしょうね。

「新・コケ百選 第21回ウキゴケ科」(古木, 2020)という論文ではウキゴケ科の各種の特徴や写真がまとめられているため、ウキゴケ科の同定を行いたい場合には参考になりそうです。

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