「苔テラリウムには興味があるけど材料も作り方もわからない」
という方のためにこの記事では苔テラリウムの作り方を紹介します。
今回はなるべく百均で買える材料だけを使い、かつ見た目もおしゃれな苔テラリウムの作成を目指します。
なんと今回の材料費は700円(苔は除く)。
おしゃれな苔テラリウムを作成しましょう。
材料と道具
材料
今回私が買い揃えた材料は次のとおりです。
合計で700円(税別)となりました。
商品は入れ替わることもあると思うので、代わりになるものも紹介しておきました。
材料 | 今回の入手元 | 代わりになるもの |
---|---|---|
水苔 | セリア | あると見た目がきれいになります。 なくても問題ありません。 |
赤玉土 | セリア | 土は「けと土」や「ハイドロボール」などで代用できます。 |
ピートモス | ダイソー | 土は「けと土」や「ハイドロボール」などで代用できます。 |
カラーストーン | セリア | 「ゼオライト」や「水槽の底石」などで代用できます。 |
天然石 | セリア | 飾り用なので「いいな」と思ったものなら何でもありです。 |
容器 | ダイソー | 蓋も含めて透明な容器がオススメです。 サイズは500ml~1Lぐらいだと作りやすいと思います。 百均で探す苔テラリウム容器も参照してみてください。 |
苔 | – | 苔は百均では入手できないので後述します。 |
飾り物 | – | 上の写真には載せてませんが、 少し大きな石や小物があると苔テラリウムが映えます。 今回は拾ってきた石を2つ使っています。 |
苔については、うちに元々あった「ホソバオキナゴケ」と「シノブゴケ」、あとは川沿いで拾ってきた「ホウオウゴケ科の苔」を使いました。
正直なところ写真の苔の量では物足りないので、容器の面積と同じぐらいの苔を用意することをおすすめします。
苔の入手について
私の知っている限りでは苔は百均では売られていません。
もっとも良い入手方法は、通販やホームセンターなどで購入することです。
購入すると苔の名前が分かります。名前が分かれば管理方法などを調べることができます。
最初の苔テラリウム作りでおすすめなのは、複数種類が入ってパックです。
500円~1000円程度から購入することができます。
別の手段としては苔を野外で採取する方法もあります。
基本的に苔の採取には土地の所有者や管理者の許可が必要です。
許可を取った上で苔を採取するのであれば、木漏れ日が当たるような場所に生えている苔がオススメです。
苔の採取については以下の記事も参考にしてください。
道具
道具については、家にあったものを使いました。
ちょうどよい道具がない場合には百均で購入できるものばかりです。
道具 | 使いみち | 代わりのもの |
---|---|---|
水差し | 土を混ぜる際に水を加える | 水を入れられるなら何でもOK。 |
霧吹き | 出来上がった苔テラリウムの水分調整 | 苔テラリウムの管理にも使うので霧吹きは買いましょう。 |
鉢置き(小) | 水苔を水に浸す | 水を入れられるなら何でもOK。 |
鉢置き(大) | 土を混ぜる | ボウルやバケツなどでも良いです。 |
ピンセット | 苔を植える 飾りの位置調整など | 準備することをおすすめします。 |
シャベル | 粒度の大きな赤玉土を潰す 土を容器に入れる 柄で土を押し固めるなど | あると便利だけど、なくても大丈夫です。 |
土の準備
苔テラリウムの土としては「けと土」がおすすめされることが多いです。
保水性などの特徴もあるのですが、斜面などの起伏を作れるところが強みです。
一方で、ハイドロボールは見た目は可愛いのですが、斜面などの起伏を作るのが苦手です。
今回は百均でも入手しやすい土を使う方法を紹介します。
土に必要な要素
苔テラリウムに必要な土の要素はいくつかあります。
一番重要なのは苔の育つ環境に近いことなのですが、苔テラリウムの土の場合には次の要素を持っていることが重要になります。
保水性がある | 苔には根がなく、葉から直接水分を吸収します。 そのため土が水分を保持していることが重要です。 |
---|---|
養分が少ない | 苔は土から養分を吸収することができません。 土に養分があるとカビなどが繁殖してしまう可能性があります。 |
雑菌が少ない | 土を屋外で採取すると様々な雑菌を含むため、購入するほうが無難です。 |
弱酸性 | 多くの苔は弱酸性の土を好むようです。 |
今回は「赤玉土」と「ピートモス」の2種類の土を混ぜて使いました。
赤玉土は園芸でも基本的な用土として使われる無機質な土です。
雑菌などの混入が少なく、苔テラリウムでも安心して利用できます。
粒度によって保水性と排水性の性質が変わり、粒度が細かいほうが保水性が強くなります。
ピートモスは植物の繊維が堆積した泥炭を原料としています。
酸性の用土であり、保水性にも優れています。
酸性であるため、雑菌の繁殖を抑える効果もあるそうです。
苔テラリウム用の土を作る
容器の容量のおよそ3分の1程度に土を入れると想定して土を準備しましょう。
苔テラリウムの作成の中で土は押し固めるため、気持ち多め(容器の半分程度)を用意することをおすすめします。
※ 写真の量では結局足りなくなってしまいました。倍ぐらい必要です。
まず赤玉土とピートモスを、およそ7:3程度の割合で取り出しましょう。
赤玉土は最初の状態だと大きすぎるので、シャベルの腹を使って細かく砕きます。
土を混ぜつつ、水を加えます。
水の量は、土を押したら固まるぐらい、が目安です。
これで土の準備はOKです。
代わりの土を使う場合
けと土を使う場合には、前節の最後と同様に水分を調整しておいてください。
ハイドロボールを使う場合には特に準備は必要ありません。
苔テラリウムを作成する
いよいよ苔テラリウムの作成に入ります。
土台の作成
まずはカラーストーンを、容器の底1cmぐらい敷き詰めます。
これは主には見栄えのためですが、土に余分な水分が溜まった場合に水の逃げ場所にもなります。
次に水苔を敷き詰めます。
水苔を敷き詰めることで土が底に落ちることを防ぎ、苔テラリウムの見た目がきれいになります。
また、水苔があることで苔テラリウムの保水性が高まります。
ここから工程で、苔テラリウム作成の創造性が発揮されます。
あなたの創造性を存分に解き放ってください。
まずは土を1cm程度敷き詰めて、そこからは自由に土や石を飾り付けます。
土はシャベルの柄などを使って都度押し固めてください。
私は土を加えつつ、石で階段を作ることにしました。
写真の手前側がだんだんと高くなるような苔テラリウムを作ります。
土は加える度に押し固めておきましょう。
階段が3段できました。
まだまだ段差を積んでいきます。
最後に中ぐらいの石を設置して、苔テラリウムの土台が完成です。
横から見たらこんな感じ。
苔を植える
次は苔を植えていきます。
苔を植える際にはピンセットを使いましょう。細かな位置を調整できます。
ピンセットを引き抜くときは、苔を指で抑えるようにしてください。
苔がピンセットにくっついたまま一緒に抜けてしまうこともあります。
苔は乾いてしまうので、時間がかかるようであれば霧吹きをしてあげてください。
ただ極端な時間でなければ乾いてしまっても育成には問題ないです。
最後に飾りのものを置いたら苔テラリウムの完成です。
好きなフィギュアをを置いてみるも良し
可愛い小物を置いてみるのもありです。
ミニフィギュアの探し方や設置方法などはこちらの記事を参照してください。
もちろん、飾りを置かなくても苔だけでも十分魅力的な苔テラリウムができあがります。
苔テラリウムの管理
できあがった苔テラリウムは、レースのカーテン越しに光が当たるような場所に置きましょう。
実際は苔の種類によって置き場所が異なるのですが、木漏れ日が当たるような環境で育つ苔であれば、レースのカーテン越しに光が当たる場所が程よい環境になります。
水分は土が乾き始める前に霧吹きをかけてあげると良いです。
ただし水たまりができるほど土をビショビショにしないでください。
苔は蒸れにも弱い生き物なのです。
具体的な管理方法や、苔の様子に合わせた微調整の方法はこちらの記事を見てみてください。
まとめ
今回はできるかぎり百均の材料だけで苔テラリウムの作成を頑張ってみました。
今回は苔の量が少なかったので、この苔テラリウムで育成をがんばります。
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