コゴメゴケは樹皮や塀などに群生する苔の一種です。
街中や公園などでもよく見かけることができます。
小さな緑の蒴を付けるのですが、近づいて観察しないと見つけるのが難しいかもしれません。
分類 | 蘚類 ハイゴケ目 コゴメゴケ科 |
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育成場所 | 樹皮や塀など |
日当たり | 日向~半日陰 (苔の育つ明るさを参照) |
湿度 | 乾燥~中間 |
育ち方 | 幹や塀を這うように育つ クッションのような形を作る |
コゴメゴケの特徴
樹幹や塀などに群生する苔の一種です。
ときには樹の一面を覆うように生い茂ることもあります。
緑の蒴を付けるのですが、大きさは1mmを下回る程度なので注意深く観察しないと見つけるのは難しいかもしれません。
過去の写真を遡ると、蒴を付けるタイミングは春(2月前後)と秋(10月前後)の2回ありそうです。
コゴメゴケは這うように育つ場合と、クッションのような形に育つ場合があります。
乾燥すると葉は枝に密着し、色は白っぽく見えるようになります。
葉は卵型で、透明尖が目立ちます。
中肋は葉の中ほどまで達しています。
コゴメゴケの見分け方
似たような環境で育つ苔としてはヒナノハイゴケやケカガミゴケ(コモチイトゴケ)があります。
ヒナノハイゴケは葉の特徴が似ており、葉だけで判断するのは難しいかもしれません。
どちらも卵型であり、透明尖があります。
ヒナノハイゴケは葉の長さが2~3mmですが、コゴメゴケは1mm程度です。
また、コゴメゴケの方が透明尖が長いです。
蒴が付いている場合には判断は容易です。
下の写真では中央にヒナノハイゴケの蒴、その周囲にコゴメゴケの蒴が複数個生えています。
ヒナノハイゴケの蒴は2~3mmの大きさがあり、円筒形です。
一方でコゴメゴケの蒴は1mm程度であり、球形に近い形をしています。
ケカガミゴケ(コモチイトゴケ)は枝が垂れ下がるように伸びる特徴が似ています。
一方で葉の形が異なるため近づいて観察することで区別がつくかもしれません。
ケカガミゴケ(コモチイトゴケ)の葉は披針形です。
一方でコゴメゴケの葉は卵型です。
コゴメゴケの入手方法
コゴメゴケは通販や店舗での販売は見かけません。
入手する場合には自身で採取することになります。
ただし、苔の採取には地権者などの許可が必要な点に注意してください。
採取のための許可を取るにはこちらの記事も参考にしてください。
コゴメゴケの育て方
一般論として、苔を育てるためには育成環境に似た環境を用意することが大切です。
コゴメゴケの場合は明るく風通しの良い環境で育てると良さそうです。
苔の育て方についてはこちらの記事も参考にしてください。
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