【苔図鑑】ヒナノハイゴケ

苔図鑑

ヒナノハイゴケは樹幹に群生を作る苔の1種です。
街路樹にもよく生えているので、普段の生活で見かける苔の1つかもしれません。

別名としてクチベニゴケという名前があります。
胞子体が成熟すると先端が丸く赤くなることが由来のようです。

身近な苔の1つではありますが市場ではほぼ流通していません。
育成は難しいようで苔テラリウムへの採用例も見かけません。

分類(※)蘚類 ギボウシゴケ目 ヒナノハイゴケ科
育成場所樹幹、岩上
日当たり日向~半日陰 (苔の育つ明るさを参照)
湿度乾燥~中間
育ち方樹幹を覆うように這う
※分類のうち、目は植物和名ー学名インデックスYList
科はしだ・こけ (新装版山溪フィールドブックス)に基づく

ヒナノハイゴケの特徴

2022/01/12撮影

ヒナノハイゴケは樹幹に群生を作る苔の1種です。
乾燥や大気の汚染には比較的強く、公園の樹や街路樹などでも頻繁に見かけることができます。

しばしば樹幹に大量の黄色い蒴に付けるため、遠目からでもヒナノハイゴケと認識できることもあります。

2021/05/10撮影

蒴は黄色で、先端部分(口環)が赤くなることがあります。
蒴を囲む葉(雌苞葉)は葉先が白く尖っていることも特徴的です。
蒴柄はほぼ見えません。
葉の特徴を見ることで、似た環境で育つサヤゴケやタチヒダゴケと区別することができます。

2021/07/10撮影

葉は卵型で中肋は見当たらず、透明尖があります。
葉は乾燥すると枝に密着します。

2021/07/10撮影

群生の中心部では茎は直立していますが、隅の方では樹皮を這うような茎も見ることができます。
ヒナノハイゴケの名前の由来なのかもしれません。

ヒナノハイゴケの入手方法

ヒナノハイゴケは市場では流通していません。
これは人手での育成が難しいためだと思われます。

どうしても入手したい場合には自生している苔を採取することになります。
ヒナノハイゴケは公園や街路樹でも育つので、苔自体を見つけることは容易だと思われます。

ただし無許可での苔の採取は違法なので事前に許可を取るようにしましょう。

採取のための許可を取るにはこちらの記事も参考にしてください。

ヒナノハイゴケの見分け方

しばしば樹幹で群生を作り大量の蒴を付けるヒナノハイゴケですが、似た環境ではサヤゴケやタチヒダゴケ(コダマゴケ)なども育ちます。
これらの苔との区別としては、葉の形を確認するとよいでしょう。

サヤゴケは蒴柄が長く、葉の形が細長い披針形です。
ヒナノハイゴケは蒴柄が短く、葉の形が卵型、さらに葉先が白く尖っていることが異なります。

サヤゴケについては別の記事があるのでそちらも参照してみてください。

タチヒダゴケは胞子体の形が似ていますが、小さなクッションを作ることが多いです。
ヒナノハイゴケはしばしば大きな群生を作ることが異なります。

また葉の特徴でも区別することができます。
タチヒダゴケの葉には中肋があり、葉先が尖っていません。
ヒナノハイゴケの葉には中肋がなく、葉先が尖っている点が異なります。

ヒナノハイゴケの写真

2021/10/03撮影
蒴帽をかぶっている状態だとタチヒダゴケと似てる
2021/10/03撮影

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