苔の同定 – サヤゴケ

苔の勉強

突然暖かくなり、私の住んでる地域でも桜の開花宣言が出されました。
まだ三分咲きにも届かないような状態でしたが、一足早く花見に行ってきましたよ。

そんな時に桜の幹に茂っていた苔がこちら。

外見調査

見つけた際の特徴

  • 桜の幹に着生
  • 風通しの良い場所
  • 遮蔽物はなく明るい
  • 葉は乾燥して縮れてしまっているように見える
  • 分枝は見かけられない
  • 蒴を含めた長さは1cm程度
  • 黄色い蒴で先端は尖ってる

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最初に思ったのは、ちょうど読んでいた『コケのふしぎ』の冒頭で紹介されているヒナノハイゴケが近いのでは!?、ということ

実際に本を開いてみると、あれ、蒴の形がずんぐりしている印象があって、本苔とは違いますね。
隣に提示されてるコダマゴケも似たような特徴を持っているんですけど、やはり蒴がずんぐりしている印象。

うーん、ちょっと違うなということで、本を諦めてネットに答えを求めます。

蒴の先端についているものは

直接的には違うのだけれど、こちらの記事が気になりました。
なんで今回見つけた苔の先端はとがっているのかなーという疑問を解消してくれました!

ろうさんの ヒナノハイゴケ の記事

蒴って帽子がついているんですね!
確かにノミハニワゴケ(仮)の調査をしてたときにも蒴の先端の形が異なっているものがありました。

「蘚帽」とか「帽」とか呼ぶそうです。
勉強になりました。

見つけた

さらに画像検索を続けていたところ、とても似た画像を見つけました

匝さんの 桜の樹皮に生えるサヤゴケ の記事

全く状況が同じ…!

あらためて『しだ・こけ』を参照してみると、サヤゴケの写真が載っていました。
蘚帽が外れかかった写真しかなく、この1枚だけで類似性を判断するのは難しい…

と思ったのですが、説明を読んでみると

人家近くの桜などの幹に小さな塊を作る

『こけ・しだ』ヒナノハイゴケ科

とありました!
まさにそのとおりですね。
桜と縁の深いこけなのですねぇ

結論

今回調べた苔はサヤゴケでした。

花見と一緒にサヤゴケ鑑賞もいかがでしょうか。

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