近年、テレビや雑誌でも苔についての特集が組まれるようになってきました。
この記事を読んでくれている方も、きっと苔に興味を持ってくださったのだと思います。
苔に興味を持ってくれる人が増えるのは嬉しいことでです。
ここでは苔の育て方、特に「苔テラリウム」と呼ばれている、苔をガラスやアクリルなどの容器の中で育てる方法について、私の知る限りを紹介してみます。
苔テラリウムとは
そもそも「テラリウム」とは、特に地上の生き物の育成環境を、ガラスやアクリルケースの中に再現する技術のことです。
「苔テラリウム」とは、テラリウムの中でも特に苔に特化したものであると言えます。
ほとんどの苔は高さ数cm程度までしか育ちません。
そのため、小さなケースであっても、苔がケースを埋め尽くしてしまうというようなことはありません。
また、苔は環境さえうまく整えることができれば、あまり手間を掛けずとも育てることができます。
苔テラリウムの作り方
上にも書いたとおり、苔テラリウムでは苔の育成環境を整える必要があります。
そのためには、本来は苔の特徴を知らなければならないです。
勉強だけするのは気持ち的につらいものです。
なので、ここではあとから苔に合わせて調整の効くような苔テラリウムを作成してみようと思います。
苔は種類によって乾燥した場所が好きだったり、湿度のある場所が好きだったりします。
異なる環境に育成する苔を1箇所に置いてしまうと、苔はうまく育つことができません。
まだ知識が十分でないと思えるのであれば、1ケースには1種類の苔だけを入れることをお勧めします。
苔テラリウムの構成
ここでは画像のような苔テラリウムを作成します。
この苔テラリウムは次のような三層の構成をとっています。
- 下の層は、土が余分な水分を持たないように水を逃がすためにあります
- 中の層は、苔に直接触れる土で、水分と苔が仮根を張る場所を提供します
- 上の層は、主役になる苔と、お好みで飾りを設置します
道具を揃える
容器
ここでは蓋付きの容器を用意するようにしてください。
苔の環境に合わせてあとから蓋を閉めるか、開放するかを調整できるようにするためです。
容器の探し方は 百均で探す苔テラリウムの容器 などを参照してください。
下の層
ゼオライトやハイドロボールといった多孔質のものがおすすめです。
どちらも百均で買うこともできますね
土
ケト土と呼ばれる土が、保水性に優れていておすすめです。
一般の園芸用培養土でもかまいません。
苔
お好みの苔を用意しましょう。
ただし、今回は1つの容器に1種類だけ入れるようにしましょう。
飾り
近年は動物や建物のミニチュアフィギュアがたくさん揃っています。
苔の魅力をさらに引き立ててください。
石や木の枝を添えて自然の一部を切り取ったように仕立てるのも良いですよ。
その他
細かな配置をしたいのであればピンセットがあると役に立ちます。
造形のためには園芸用ハサミも役に立つことでしょう。
苔テラリウムを作る
まずは下の層を作成します。
用意した素材を2cm程度の厚みになるように入れましょう。
土は少しだけ押し固めるようにいれます。
起伏をつけるのも楽しいですね。
石などを置く場合にはこのタイミングで設置しましょう。
苔をのせます。
苔は仮根が張りやすいように、ある程度土に押し付けるようにしてください。
ピンセットなどがあると細かな配置もしやすいですね
あまりケースにぶつからないように入れると見栄えが良くなると思います。
あとは気の赴くままに飾り付けましょう
最後に
満足行く苔テラリウムが作成できたでしょうか?
苔テラリウムの管理については別の記事で紹介しようと思います。
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