いつもと少し違う道を歩いていたら長い蒴の苔が生えてました。
「この長い蒴はヒョウタンゴケに違いない!」
「ついに焚き火ゴケ(英語ではbonfire mossと呼ばれるらしい)を見つけてしまった!」
と喜んでいたのですが、ツイッターで違う苔だよというのを教えていただきました。
せっかくなので今回は教えていただいたヤノウエノアカゴケについて勉強しましょ。
長い蒴を付けてる苔があったよ。ヒョウタンゴケであってる? #moss #苔 pic.twitter.com/KRSJ5JmD5s
— necocoke (@necocoke) June 4, 2020
ヤノウエノアカゴケ
名前は教えていただいているので、改めてヤノウエノアカゴケの特徴を調べていきます。
- キンシゴケ科
- 砂質の土地や、開けた土地に群生する
- 分布範囲は日本各地~世界でも広く分布してる
- 葉は披針形
- 中肋は葉先に届くか届かないかぐらい
- 少し背に反っている
- 乾燥すると縮れる
- 植物体は黄緑色~赤色まで変化に富むらしい
- 茎の長さは1cm~日陰だと8cmぐらいまで伸びることも
- 蒴は縦に深いしわができる
- 蒴柄は1cm~1.5cm程度
- 蒴は春先から赤く伸び始め、春の終わり頃に成熟する
英語では『fire moss』とも呼ばれるらしいですよ!
赤い色が目を引くんでしょうね~。
いやぁ、見たかった。
特徴をなんとなく調べた上で写真を眺めてみると
(エノキかな…)
赤というかもはや白ばんしまっていますね。
確かに晩春というにはもう暑すぎる!
一番の見頃はすでに過ぎ去ってしまっているのでしょう。
蒴柄は~1.5cmらしいのですが、それにしては長いような?
対象物を撮っていないので印象でしか語れませんが、5cmぐらいあったような…
気のせいかな。
拡大写真を取り忘れたのが悔やまれますが、確かに蒴には縦方向にシワがあるようです。
蒴に気を取られていたので、葉が中心になってる写真もこの1枚だけ。
中肋がどうなっているのかは確認できませんが、
上の写真と見比べると乾燥すると縮れるのはなんとなく見て取れますね。
来年は赤い姿を見てやるんだ。
ヒョウタンゴケについて
今回見間違えたヒョウタンゴケについて少し。
調べてみると結構違う。
- 育成地は湿った場所
- 葉は卵型
- 茎は1cmを下回るような短さ
- 蒴はぶら下がるように付く
これできっと次回は間違えないでしょう。
参考文献
- 大石善隆『じっくり観察-特徴がわかる コケ図鑑』 (ナツメ社、2019年)
- 田中美穂 『ときめくコケ図鑑』 (山と渓谷社、2014年)
- Wikipedia 『ヤノウエノアカゴケ』
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