キャラボクゴケ
東京都の野川公園のわき水広場で苔を探している際に見つけました。
見つけたのは小川から10~20cm程度上の場所。
土は湿っていますが、水が染み出すというほどではありません。
さわってみるとフサフサした感触で気持ちいい。
長さは5mm程度でしょうか。
葉が柄を包み込むよう生えていることからホウオウゴケ科の苔といえます。
※「ホウオウゴケ科の特徴」を参照
また、中肋が葉先からわずかに突き出ていることから、おそらくはキャラボクゴケだと思います。
※ 近縁種との違いを参照
ホウオウゴケ科の特徴
ホウオウゴケ科の苔は葉の構造が他の苔とは違う特徴を持っています。
ホウオウゴケ科の葉は付け根の部分が2枚に分かれており、柄を包み込むような構造をしています。この箇所を腹翼と呼びます。
腹翼はホウオウゴケ科の苔だけがもっている構造なので、葉の付け根を観察することでけっこう簡単に科を区別することができます。
近縁種との違い
ホウオウゴケ科の苔は種類が多く、種を特定することが難しいと言われています。
小型のホウオウゴケ科の苔として有名なのがコホウオウゴケだと思いますが、コホウオウゴケでの場合は中肋が葉先から突出しません。
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