少し暗い林を散策中に、妙にホコリを被ったコケを見つけました。
直前にたまたま図鑑を見ていたので気づけましたが、おそらくこれはケゼニゴケです。
実際に見つけた際にも、第一印象は「なんかすごいホコリ被ってる苔がいる…」という感じでした。
ホコリの正体は雌器床から伸びている白い糸状の組織です。(この組織には名前があるんでしょうか?)
また、葉状体にもヒビ割れたような白い模様が見られます。
苔類は通常、気室という構造を持っているのですが、ケゼニゴケではそれが退化しているそうです。
そのため、本来であれば気室の中にあるはずの同化糸が葉状体の表面に形成されている、らしいです?
資料によっては同化糸ではなく「退化した気室の外殻」という説明をしているものもありますね。
大丈夫です、素人な私にも何を言っているのかわかりません。
ケゼニゴケは雌雄同株なので雄器床があってもおかしくないのですが、今回は見つけることができませんでした。
雄器床にも毛が生えるのですが、雌器床よりも少ないそうです。
それが哀愁を誘う、と図鑑の注釈にかかれておりました。笑
今はキノコの傘のような雌器床ですが、夏頃になると胞子を飛ばしはじめるようです。
タイミングが合えば観察に行こうと思います。
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