野川公園の中でも、普段は歩いていなかった道を散策していたところコツボゴケを発見しました。
ヘビイチゴがそばで実っていておしゃれ。
午前中だったからか葉の裏面が露で濡れていました。
普段使っている霧吹きでは葉の表面に水滴がつくのでちょっと新鮮です。
透明感が際立っている感じがしますね。
チョウチンゴケ科の区別について
コツボゴケを含むチョウチンゴケ科はどのように区別すればよいのでしょう?
というわけで図鑑を眺めつつ、手持ちの写真を漁ってみました。
コツボゴケ (ツルチョウチンゴケ属)
コツボゴケの特徴としては、茎は匍匐するものと直立するものがあり、葉が広卵形、葉先は尖っており、葉の先端側にはギザギザ(鋸歯)があります。
木漏れ日があたるような土上でよく見かけます。
ツボゴケ (ツルチョウチンゴケ属)
「コ」のつかないツボゴケもコツボゴケとほぼ同じ特徴を持っているらしいのですが、基本的には山中に生息しているものらしく市街地の近くでは見かけないとのことです。
私は見たことがないか、見たとしても識別できたことがありません。
雌雄異株か雌雄同株かが最大の特徴のようですが、見てすぐに分かるものなのでしょうか?
オオバチョウチンゴケ (ツルチョウチンゴケ属)
コツボゴケの近くで見つけたこちらはオオバチョウチンゴケだと思われます。
茎は匍匐しており、葉は広卵形~惰円形、中肋がおよそ葉先まで到達しており、葉先は丸く、鋸歯は不明瞭(図鑑によると鋸歯はわずかにあるらしいです)。
図鑑によると渓流沿いのような湿潤な岩上で環境で育つとのことですが、今回は小川から少し離れた土上で育っていました。
朝露が豊富で直射も当たらないような環境なので湿潤なのだと思われます。
ツルチョウチンゴケ (ツルチョウチンゴケ属)
あとは過去の写真を漁ってみたところ、ツルチョウチンゴケと思われる写真を発掘しました。
こちらも渓流などの湿潤な岩上で育つ苔なのです。
歯が細長く、また縮れているように波打っていることが特徴です。
スジチョウチンゴケ (ウチワチョウチンゴケ属)
葉の形だけで見るとオオバチョウチンゴケと似ているのですが、こちらは茎が直立するようです。
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