苔の撮影 – 120倍顕微鏡

苔散歩

苔を同定するためには、細胞レベルでの差異を見分けないといけない場合があります。
そしてそのためには1000倍程度の顕微鏡が必要らしい(※1)のです。

さらには1000倍の顕微鏡を買う際には
「1万円程度の安い顕微鏡は買わないように」
といった記述すら見かけました(※2)
ざっくり探しましたが、この性能の顕微鏡を買うには少なくとも5万円程度のお値段になりそうです。

まだそんな高価な顕微鏡を買う覚悟はないので、
今の手持ちの20倍マクロレンズよりも高倍率な顕微鏡を探してみました。

120倍まで拡大できる顕微鏡

というわけで買いました。
Kenko 顕微鏡 Do・Nature 60-120倍

120倍まで観察できる割にはお値段がお安いです。
評判もなかなか。

さっそく覗いてみると、確かに別世界が広がっています。
いい感じです。

それじゃ撮影できるかなとスマホのカメラを押し当ててみると…

…なにこれ。

これは…
ピントが合わない。
撮影範囲が狭い。

絶望的なまでに撮影がつらい。

目で見る分には楽しめそうですが、スマホ撮影には向いてないのかなぁ。。。

そう、そう思っていました。このときは。

スマホで撮影 再挑戦

苔を見つけに近所の公園をブラブラしていたら思いつきました。

マクロレンズを組み合わせればいいのではないか、と。

顕微鏡の覗き口にマクロレンズを当ててみると

いけた!撮影できました!
トリミングしてない状態でこんな感じです。

ちなみにこれ、定規の1mmの目盛線です。

目で覗くとギリギリ隣の目盛りが見えるんですが、撮影だと入りませんでした。
つまりはこの丸い範囲は1mmよりも小さい世界なのですよ。

すごい、すごいよ!

さらには調子に乗って苔の撮影も試みましょう。
被写体はこちら、ルルのど飴の箱に載せたコツボゴケさんの葉です。

顕微鏡撮影後のちぢれた姿

120倍顕微鏡 + 20倍マクロレンズで撮影してみると…

それっぽく撮れてる、気がする!
これは中肋?

それっぽく撮れてる気がする!!
葉の先端のギザギザがちょっと見えますね

それっぽいのは撮影できた!

できたんですが、すっっっっっごく撮影がむずしい。

とにかく位置がずれる。
何も固定してないからね。当たり前なんだけど。

撮影中に葉がちぢれてきちゃって、先端がどこにあるのか見失ってた。
プレパラートってこのためだったのね(違う気がする)

光の反射で被写体が白く飛んじゃうっていうのもありました。
LEDを消すと真っ暗で撮影できない。

うーあー。

あとはレンズに細かいゴミが付いてるみたいで写真がちょっと汚く見えております。

感想

もともと用途の違うものを組み合わせて撮影してるんで、そりゃ無理もあるよねという感じでした。
一番の問題は、撮影中にもろもろの位置がずれてしまうこと。
なので、固定する道具も作ればもっと便利になるのでは、という感想です。

使い方次第では苔の同定の助けになりそうな予感がしました。

参考

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