苔の勉強 – よく見かける苔を把握しよう

苔の勉強

苔の同定がさっぱりできないねここけです。
実物を見て学ぶのは大事なのですが、苔の特徴をうまく把握できていない事に気づきました。
見るべきポイントというのを分かっていないのです。

そんなわけでまずは苔の知識を身につけるところから始めようと思います。
教材はコケ研究入門:自分で同定,研究できるためにを参考にすることにしました。
このページは全くの初心者が苔の知識をつけるためには、どのようなステップを踏めばよいかをまとめてくれています。

今回はよく見かける苔(「地域の普通種」)を学ぶために、私の住む地域ではどんな苔が一般的なのかをまとめました。
作成した苔のリストはCSVファイルとして201904 南関東の苔発見数に置いおいてあります。
記事に載せていない苔の発見数が気になる方は参照してみてください。

苔の勉強 – 地域の普通種とは

コケ研究入門:自分で同定,研究できるためにのステップ1には

コケの主な仲間を代表する普通種をわかるようになろう

さらには

地域によって適当な種を選ぶこと;各地で異なる;庭や公園,山地や渓谷など

とあります。
まずは地域の普通種から学んでいくのですね。

うん、地域の普通種がわからん!

苔の名前を知りたいのに、苔の名前がわかってることが前提になっているよ。
鶏が先か卵が先か。

自分の知識ではどうにもならないので、先駆者様方を頼ります。
そしてこんなものを見つけました。

それぞれの地域の苔の調査論文です。
なんとなく見つけた2論文ですが、市川市は市街地を、丹沢は山岳地域をそれぞれカバーしているので、なかなか良いものを見つけたのではないかと思っています。

まぁ近いし、ということでこれらを南関東の普通種としてしまいます。
そして、この中でも発見数が多いものを普通種とみなしてリストアップすることにします。

苔の勉強の第一歩が踏み出せそうです。

南関東の普通種

分類は主に植物和名ー学名インデックスYListを利用させていただきました。
なので論文とは科名が異なる可能性があります。

市街地の普通種(千葉県市川市)

千葉県立中央博物館自然誌研究報告千葉県市川市のコケ植物での発見数(メッシュ数)をカウントします。
発見数が10以上のものをリストアップしました。

科名和名発見数備考
スギゴケ科ナミガタタチゴケ19
アオギヌゴケ科ヒメナギゴケ18
アオギヌゴケ科ハネヒツジゴケ15
ホンマゴケ科ハリガネゴケ属の種14胞子体が確認できないため,
種名が確定できなかった.
ホウオウゴケ科キャラボクゴケ13
センボンゴケ科ハマキゴケ13
シノブゴケ科ノミハニワゴケ13
センボンゴケ科ツチノウエノコゴケ12
センボンゴケ科ナガバヒョウタンゴケ12
ホンマゴケ科ギンゴケ12
ツヤゴケ科ヒロハツヤゴケ12
クサリゴケ科ヤマトヨウジョウゴケ12
ヒナノハイゴケ科サヤゴケ11
ヒナノハイゴケ科ヒナノハイゴケ11
ホンマゴケ科ハリガネゴケ11
アオギヌゴケ科ナガヒツジゴケ11
アオギヌゴケ科ツクシナギゴケモドキ10
ジンガサゴケ科ジンガサゴケ10

リストの最初から「ナミガタタチゴケ」「ヒメナギゴケ」と初心者の私には馴染みのない名前が連なってます。
特に「ヒメナギゴケ」はネット情報も少なくない…?

本当に普通種と呼べるのか疑問に思って来ました。

おや

ヒメナギゴケ(ツクシナギゴケ)

神奈川県横浜市青葉区恩田町のコケ植物
http://nh.kanagawa-museum.jp/files/data/pdf/nhr/39/nhr39_005_011takahashi.pdf

これマイナーな方の和名が記載されてるのでは!?
「ツクシナギゴケ」で調べるとよく見かけるサイト様がヒットしますね。

リストをさらに眺めると「ハネヒツジゴケ」「ハマキゴケ」「ギンゴケ」「サヤゴケ」などは確かに私の少ない経験でも何度か見かけた気がします。
「キャラボクゴケ」もちょうど附属自然教育園で見かけたばかりです。

このリストを頼りに勉強してけば良さそうに思います。

山岳地域の普通種(神奈川県丹沢)

丹沢大山総合調査学術報告書コケ植物 Bryophytesでの発見数(地名数)をカウントします。
探索地域が丹沢一帯という事もあってか、種数、発見数とも多いです。
ここでは発見数18以上のものをリストアップしました。

科名和名発見数備考
ヤスデゴケ科シダレヤスデゴケ26
ナガハシゴケ科コモチイトゴケ25
ハイゴケ科イトハイゴケ25
シッポゴケ科ミヤマシッポゴケ24
シッポゴケ科チヂミバコブゴケ23
アオギヌゴケ科ハネヒツジゴケ21
ツキヌキゴケ科トサホラゴケモドキ21
クサリゴケ科ヤマトコミミゴケ21
クラマゴケモドキ科チヂミカヤゴケ21
シノブゴケ科トヤマシノブゴケ20
チョウチンゴケ科ナメリチョウチンゴケ20
コウヤノマンネングサ科コウヤノマンネングサ20
ケビラゴケ科クビレケビラゴケ20
シッポゴケ科ユミゴケ19
ウスグロゴケ科オカムラゴケ19
ヒムロゴケ科ヒムロゴケ19
シノブゴケ科アオシノブゴケ19
フタマタゴケ科コモチフタマタゴケ19
ヤスデゴケ科カラヤスデゴケ18
ミズゼニゴケ科ホソバミズゼニゴケ18
ホウオウゴケ科トサカホウオウゴケ18
サナダゴケ科オオサナダゴケモドキ18
ハイゴケ科シワラッコゴケ18

市川市のリストとはだいぶ異なった苔が列挙されていますね。
かぶっているのは「ハネヒツジゴケ」ぐらいでしょうか

山や森に行く機会があればこちらのリストで勉強してから行くと良さそう。
当面は予定ないんですけれど。

まとめ

苔の勉強の一環として、南関東の苔の普通種を調べました。
リスト作成にだいぶ苦労したのですが、なんとか最初の一歩を踏み出せたと思います。

リスト作成時に思ったのですが、出典によって和名にブレがあります。
学名で検索するのが確実なんですかね…?

ちなみに苔のリストは、CSVファイルとして201904 南関東の苔発見数に置いおいたので、上位以外の苔を参照したい方どうぞ。

引き続き苔の勉強がんばります。

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